キャブス・トンプソン契約合意へ

NBAのキャバリアーズは21日、パワーフォワード兼センター、トリスタン・トンプソン(24=2メートル6、108キロ)との延長契約にようやく合意。5年9000万ドル(約108億円)を要求していた同選手は、当初のオファーから200万ドルを増額してきたキャブス側の8200万ドル(約98億4000万円)を受け入れ、開幕直前になって残留が決まった。
11年ドラフト全体4番目に指名されたトンプソンはここ3シーズンにわたってフル出場を果たし、昨季は平均8・5得点、8・0リバウンドをマーク。ポストシーズンでは9・6得点、10・8リバウンドに成績をアップさせていた。しかし制限付FAとなった今オフの交渉は難航。その動向が注目されていた。
トンプソンの契約総額はファイナル制覇に貢献したウォリアーズのドレイモンド・グリーン(25)と同額。パワーフォワードとしてはリーグ6番目の高額となった。これでキャバリアーズの年俸総額は契約下にある14人の選手だけでサラリーキャップの上限をはるかに超え、事実上の“罰金”に相当する「ぜいたく税(ラグジュアリー・タックス)」を今後の数年間で6000万ドル(約72億円)も支払う事態とも直面。サラリーとぜいたく税を併せた“人件費”は1億7000万ドル(約204億円)に達しており、これは13年シーズンのネッツ(1億9700万ドル=9050万ドルのぜいたく税込み)に次ぐ金額となった。
トンプソンの平均年俸は1640万ドル(約19億6000万円)。リバウンド力には定評があるとはいえ、今季はコスト・パフォーマンスを問われるシーズンになるだろう。